家で飼っている荒鳥のオカメインコがペアとなりました。
２４時間放鳥状態でした。
ある日積み上げたダンボールの中に巣を作りました。
そして卵を産み、真冬のど真ん中に雛が４羽産まれました。

最初はヒナたちをまじめに温めていましたが、産まれて一週間後には
ほとんど温めず放置時間が多くなりました。
雛の状態を見たところ体が蝋人形のように血色が悪く、これはまずいと
思い、ひよこ電球とサーモとパネルヒーターを設置した別の巣を用意し移動させました。
すると親鳥はその巣に近づこうとしないので、私が餌やりをすることにしました。

２時間毎にフォーミュラを与えました。
凄く大変でしたが、最初は順調でした。
体の血色もよくなってきました。

まず、一羽死にました。
この子は手遅れな感じだったので割り切る事ができました。

その他のヒナたちは順調に育っているように見えました。
しかしこの子たちは一切餌を欲しがりませんでした。
そこに嫌な予感をしていました。

やがて、さし餌が強制さし餌のよに無理に食べさせるように
なりました。
１羽明らかに食べる量が少ない子がいました。
名前をハナちゃんとつけていました。
その子はついに口にわずかに含んだフォーミュラも飲み込めなくなりました。
そして
巣の中で、両の翼を広げたような恰好で硬くなっていました。

その次はは生後２０日を超えても３０ｇに満たない子でした。
名前をテリちゃんと付けました。この子も
餌を飲み込めなくなりました。
どうする事もできなくなりせめて看取ってやろうとしました。
最後の最後まで翼を広げ、何度も転げそうになりながらしっかり
自分の足で立っていました。

最後は生後４週近くの子でした、アイちゃんといいます。
強制さし餌で体重７０ｇとなっていましたが、餌を受け付けなくなりました。
まさかこの子までも？
さすがに医者に連れて行きましたが、栄養剤を投与されただけで
原因はわかりませんでした。そしてあっけなく死んでしまいました。

みな、死ぬ間際まで必死で両の足で立ち、翼を広げ、自分はまだ生きられる！
と訴えていましたが救うことはできませんでした。

素人が産まれて間もない雛に手を出した愚かな行為で
こんなかわいい子たちを無残に殺してしまいました。

本当はその小さな翼を広げ、飛び立つ時が来るはずでした。

この子達がわずかな間でも生きた証を残したくここに投稿しました。