少々長く、暗い話になります。ご了承ください。
自分の気持ちを少しでも整理をつけたいと思い、ここに書き込みさせてもらいました。

私の愛鳥にローラーカナリアのアレクがいました。
素人が聞いてもわかるくらいに、歌節を飛ばして歌ったり、短いフレーズを繰り返したりと歌が下手な子でした。

それでも歌で私を目覚めさせてくれたり、近づくと威嚇したりもするけれど、多彩な表情で豊かな生活を与えてくれました。

普段は鳥を自室に置いているのですが、先日は家族が出ていたこともあり、クーラーを一部屋にとどめるために鳥を犬(ミニチュアダックス)がいるリビングへと降ろしました。
犬は特にオカメインコを見ると、新しいオモチャをもらう時のように興奮します。鳥をオモチャだと思っているようです。それがわかっていたのに…

私はアレクの脚が変な方向に曲がっているのに気づき、保定して確認しようとしました。
慢心です。確実に保定できると思ってたんだと思います。
それが失敗でした。

アレクは私の手から逃れ、しばらく部屋を飛び回ったあと、疲れて床に降りてしまったのです。
止める間もなく、犬はアレクに噛みつきました。
すぐに引き離しましたがアレクは翼を噛まれたようで、ショック状態に陥りました。しかし、軽症にも見えたのでまた大丈夫だど思ってしまいました。

私はすぐに彼をカゴに戻し、近くにある動物病院の開院時間を確認しようとしましたが…少しスマホをいじっている間に、アレクは目を閉じて糞切り板の上で動かなくなっていました。

本当に信じられません。
普段なら一階でアレクのカゴを開けることはしないのに…慢心のせいで私はカゴを開けてしまったのです。
非難されてもいい、恨まれてもいい。

今は罪悪感と悲しみのせいか、食事が喉を通らなくなりました。
これを書きながら涙が止まりません。
アレクのカゴを片付けることもできませんでした。

私が勉強机の前に座っていると、いつも不思議そうにこちらを見ていたアレク。止まり木の間を跳ね回り、時々クチバシをこすりつける音も、歌を聞くこともないと思うと…
112日しか付き合えなかったことが残念でたまりません。
手乗りでもなんでもない鳥なのに、こんなに喪失感を味わうなんて…

アレクは最高のカナリアでした。