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オカメインコ 卵管蓄卵材症闘病記

オカメぴよ
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うちの初代オカメがこの病気になりました。
皆さんの参考のため、経緯と処置を記します。

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気がついたのは9月頃。
その前にどういうわけか大腿骨を骨折し、ギプスを付けられていたのですが、それが取れたときに何気なくお腹を触ったら卵大の塊に気がつきました。

オカメはメスなので数日すれば産卵するだろう、と思ったのですがいつになってもその気配はありません。塊は硬くなり、大きくなったようです。一度かかりつけの病院で診てもらったところ、「X線で見ても卵らしきもの(カルシウム)が見えず、腫瘍かもしれません」「小さい鳥ですし、無理に手術しても体力を落とすことになるので、しばらく様子をみましょう。」とのこと。

当人はいたって元気で、エサモ食べるし糞も正常。
これなら大丈夫だろう、と結局翌年の5月までそのままでした。

しかし、お腹にもう一つの塊を発見。やはり卵ほどの大きさで、当人は苦痛はないらしく、普段どおりの様子でしたが、かかりつけの病院に連れて行きました。

診断の結果、潰れた卵らしきものがあるので外に出しましょう、とのこと。それから20分くらいお腹を押されたり散々な目に合わされた挙句、その塊を取り出すことはできず。オカメはぐったりと疲れきった様子だったようです。

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6月に入っても状態は変わらないため、セカンドオピニオンとして横浜市にある小鳥専門の動物病院に行ってきました。

オカメを診察してくれたのは、幸運なことに外科手術の名手といわれる院長先生。

X線と超音波検査の結果、診断は「卵管蓄卵材症」。
その名前の通り、卵の材料が卵にならずに卵管に詰まってしまった病気です。

オカメの場合、レントゲン写真には何も写りませんでした。
ということは、卵の殻の成分=カルシウムはここにはないということ。
卵の黄身と白身の成分が固まったものでしょう、との説明でした。

また超音波(エコー)検査でも何も写らず。
超音波は組織の中を進んでそこにあるものを写しだすのですが、オカメのしこりは超音波を通さない程硬いものだったのです。また、この説明とは少し矛盾するのですが、もししこりが腫瘍であれば、通常腫瘍の中には血管が形成されるので、それが写るはず、とのこと。

何も写らないから腫瘍ではないのか、硬すぎるから何も写らないのか…
まぁ、結局は開けてみないと分からない、ということらしいです。

手術のリスクは5%。100回手術して95回は成功ということです。
卵管摘出は珍しいものではないようで、医師は自身があるように見えました。

手術や入院にかかる費用は、事前検査1万2千円、血液検査とバリウムによる腸の造影1万円くらい?、手術費用5万円、入院一泊5千円(4〜5泊の見込み)など。

医師と相談した結果、リスクも少なそうだし、思い切って手術することを決断しました。まぁ、元気なうちにやってしまおう、ということです。

翌日、再び病院に行き、血液検査とバリウムによる腸の造影を行い、手術についての説明を受けました。そして手術日が決まり、その日に改めて病院へ。
4〜5日の入院は必要とのことですが、退院した後は傷のチェックだけOKとのことで、何度も通院する必要がなくてホッとしました。

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術式は卵管摘出術。
卵管に詰まった卵材(卵になるはずだった材料)を卵管ごと摘出する手術です。

手術はお昼の12時頃から始まり約一時間で無事終了。
先日の診察で卵管蓄卵材症にほぼ間違いないと言われたものの、もしかすると腫瘍かもしれないし、卵管と腸が癒着しているかもしれない、開けてみないと本当のところは分からない、とのお言葉も。しかし、心配されたようなことは全くなく、卵管は完全に取ることができたとのこと。万々歳です。

その日の夕方、家人面会?に行ったところ、オカメはすでにエサも食べ糞もし、プラスチックケースから出されると飛ぼうともしたとのこと。う〜ん、野生動物は強いですね。ヒトならチューブだらけで体中モニターされながら寝ているところですよ。

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オカメは3泊4日で無事退院。
お腹の毛は剃られ、色も真っ赤でしたが、当人は元気一杯。
医師の、一週間はお出かけ用ケージで過ごさせること、という指示なんかに従うものかと床の上を歩きまわっていました。結局、ケージの中に居たのは一日だけ。その間も「出して〜」と鳴きっぱなし。鳥の強さには驚かされました。

そして一週間後、チェックのために病院に行き、抜糸してすべて完了。
今はお腹の周りの羽毛も完全に生え、何事もなかったかのように遊びまわっています。

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卵管蓄卵材症はセキセイインコに多い病気ですが、たまにオカメにも見られるそうです。かかりつけの病院は鳥もきちんと見てくれるのですが、やはり専門の病院でないと分からないこともあるようです。オカメのお腹の中のものを無理やり押し出そうとしたことや、専門の医師であれば即診断できる病気が分からなかったことなどがそうです。(かかりつけ医を批判するのではありません)

病院同士が連携を取ってくれるのが一番いいのでしょうが、現実には難しいようです。大病を患うことになる鳥は多くはないと思います。しかし、どこにどのような病院があるのか、鳥専門の先生がいるのか、情報を掴んでおくことが必要です。


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病院から持ち帰ってきた、摘出した卵管と卵材をお見せしましょう。
卵管はともかく、卵材の大きさには驚きますよ。
 ・赤いのが卵管
 ・黄色いのが卵材
卵材の重さは何と9g。
退院したときのオカメの体重が90g弱でしたから、いかに大きなものがお腹の中にあったのかが分かります。

摘出された卵材 こちらは卵管(グロテスクでごめんなさい) 手術前のお腹。ぽっこり。

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コメント (9件)

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オカメぴよ

ちゅまさん、コメントありがとうございます。

オカメさんが無事退院できて良かったですね。

うちのオカメは養生らしい養生はしておらず、オカメが自身の力で回復を遂げた、というものです。

でもやはり縫ったところが開いてしまうと大事なので、しばらくは静かにさせておくべきなのでしょう。

お大事にしてください。

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オカメぴよ

めめひめさん

おそらくめめひめさん宛てと思われるメッセージが私に届きました。
是非参考にして、オカメさんに良い治療をさせてあげてください。
オカメさんが早く元気になることをお祈りします。

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私 大阪南部に住んでますが 小鳥の病院から緊急の場合はここへ連絡するようにと教えて頂いたところがあったので 

お役に立てるのかどうかわかりませんが 緊急ならばここへ聞いて見るといいかもと思いまして・・・

大阪どうぶつ夜間急病センター

http://doubutsuyakan.jp/

心配ですよね!

早く相談されたほうがいいと思いまして・・・
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退会ユーザー

めめひめさん、こんばんは。ハジメマシテ。

とても慌てている様子が伝わってきます。

良いセカンドオピニオンを探しているのですね。

横浜までは、鳥ちゃんの体力が消耗すると思います。

メッセージ送ります。

焦らず、出来るだけ早く、セカンドオピニオンに連れて行ってあげてください。

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めめひめ

オカメぴよ様はじめまして。
実は切迫しています!ここに書き込みさせてください。どなたか教えてください。うちのオカメインコが月曜日から卵を産みそうなおなかになったのに産まず、金曜日に嘔吐していたので病院につれていきました。レントゲンで内臓が腫れている、おなかが黄色いといわれ、腹膜炎を起こしているといわれました。原因は特に何も言われませんでしたが、ひょっとしてこのような病気かな?と思っています。もしこの病気だとすぐには死なないが徐々に元気なくなって死に至ると書かれたところあり心配です。私は大阪の豊中市~吹田市なのですが、どなたか大阪で手術が必要かどうか判断してくれる病院知らないでしょうか?横浜は行きたいのですが、ちょっと遠すぎるので・・。元気な間に手術した方がよいのかと心配です。それとも今の薬の効果を見るべきなのか・・・?薬を開始して1日ですが、今日も嘔吐してあまり食べません。元気はあるのですが・・。よろしくお願いします

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退会ユーザー

はじめまして。ちゅまと申します。

闘病記がとても参考になりました。

わが家のオカメインコが、つい先日この症状で卵管摘出術を受けました。今日病院から退院してもよいと連絡があったばかりです。

術後の養生について調べていたので、とても参考になりました。ありがとうございました。

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オカメぴよ

まれくん、アサさん、コメントありがとうございます。

この闘病記が参考になれば幸いです。
こんな病気もあるんだな、と知ってもらうだけでもいいと思います。

この件では、たかが鳥とはいえ、医療体制はヒトと変わらないくらい充実しているのに驚かされました。血液検査、レントゲン、CTもあれば、全身麻酔での手術もできる。さらに。胃や肝臓、心臓の薬、消化剤、抗生剤、抗真菌剤・・・など何でも揃っている。

薬は取り専用ではなく、ヒトの薬を調整しながら使うとのことでしたが、いずれにしろ、色々な病気と鳥の体を研究して医療体系を作り上げた研究者と医師たちは凄いものだと思いました。

このオカメは手術後4年くらい生きて、10歳のときにぽっくり逝ってしまいました。それだけ長生きできて良かったと思います。

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退会ユーザー

オカメぴよさん、

写真は、すごく参考にナリマスよ。( ^)o(^ )

アサさんも書かれていますが、大きさの比較が出来ますから、どんなものが、オカメちゃんのお腹にあって、しんどかったのかと、良く分かります。

私はグロテスクとは思いませんし、愛鳥が持ってたものですから。

だけど、人によっては受け取り方も違うかもシレマセン。
もし、グロテスクだ、と思う方がいたとしても
ご容赦くださいね。

私は、とても参考になり、感謝しています。( ^)o(^ )
オカメぴよさん、ありがとうございました。
( ^)o(^ )

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アサ

オカメぴよ様 はじめまして。

貴重な体験の書き込み、大変参考になりました。
外科医術は職人技だと、日頃から実感しておりましたが、
やはり鳥獣医師の世界も同じなのだと、こちらの体験記録を読みまして納得しました。

(人間の話ですが)家族が難病のため、手術を必要としたので、その手術を行っている全国の病院の執刀数を調べて見た事があります。
年間200件を執刀する個人医もいれば、たった20件しかこなさない大学病院もありました。

神奈川在住ですが、手術の為に関西のその個人医の先生を結果、頼りました。なぜなら、関東の大学病院の医師が、日本一の手術を受けたいならソコに行ってくださいと言ったのです。(見栄を張らず他院をすすめる大学病院のその医師も、偉いと思いました。関東では一番の実績ある病院だったので)

外科医を育てるには、それだけの症例数を切らねばならぬでしょうし、そうすると、患者もその医師の元に集まるのでしょうね。

獣医の外科の世界も人と同様ということですね。

写真も大変参考になりました。1円玉との比較で卵管の大きさが分かりやすかったです。卵材が見事に卵管の形のまま固定されている様子も見てとれました。

貴重な写真をありがとうございました。
(グロテスクとは思いません、オカメぴよ様の大切な鳥さんが苦労して取り出した組織ですので、大変勉強になります。)





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退会ユーザー

オカメぴよさん、こんばんは〜。

病気と手術のこと、詳しくありがとうございます。

>X線と超音波検査の結果、診断は「卵管蓄卵材症」。
その名前の通り、卵の材料が卵にならずに卵管に詰まってしまった病気です。

これ、多いのですよ。。。。

オカメちゃんに体力もあったからでしょうね。

けっこう大きいものがあったんですね。。。

今は元気になってよかったデスネ。( ^)o(^ )
この病気は、セキセイには多いです。

元気になって本当によかったです。( ^)o(^ )

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